クビアカツヤカミキリムシの被害甚大
サクラの季節が到来しましたので、埼玉緑道の散歩に出かけました。
少し歩いて見ると、サクラの花が咲き始めていてます。
サクラの花が美しいと感じたのでそこまでで、よく見ると大変な被害が出ていることに気づきました。
埼玉緑道には道路沿いにたくさんのサクラが植えられていますが、かなりの数のサクラの木が枯れてしまって一輪の花も付けていない木がたくさんあることに気づきました。昨年までも少し枯れたような木があることはありましたが、今年は、様子が全く違って2本に1本は枯れているような感じで、まったく花を付けていない木がたくさんあります。
上の木は、一輪のの花もなく完全に枯れたような感じです。
こちらの木は、一部の枝のみ花を付けていますが、ほとんどの枝が枯れて花がありません。全体的に見ると、50%程度のサクラの木が枯れてしまったようです。4-5本の木が連続して枯れているところも多いです。
こちらの木は、向こうまで連続して花がありません。
これは、数年前から話題になっている下のアカクビツカミキリムシによる被害です。
アカクビツカミキリムシ
アカクビツカミキリムシは、サクラの木の樹木の中に住み着いて、木部を食べてしまうことで、サクラの木を枯らします。
アカクビツカミキリムシが樹木と食べると上の写真のように木の粉が根の近くに落ちます。
アカクビツカミキリムシの被害には手の打ち様がないのでしょうか。
枯れたのが半分ということは、アカクビツカミキリムシが済んでいるサクラが100%と考えられますので、サクラの木と一緒に自滅するのを待つことになるのか。日本のサクラが心配です。
同じものをたくさん植えることは生態系としては弱いものになってしまうのでしょう。サクラの木のように道などに沿って長く植えることは伝染を速めることになりますよね。
サクラの木は、たくさん植えることでサクラ自身に被害がおよびましたが、たくさんの樹木による被害としては山に植えたスギのようにスギ自身には、被害がなく、花粉症として人間に被害を及ぼしているものもあります。
花粉症による被害よりも、サクラの被害の方がまだ人間には小さいのかも知れません。
しかし、同じ種類ばかり植えるのは、問題ですね。もっといろんな良いものがあると思いますので地域毎に特色のある花を育てるのが良いと思います。
これからは、何百本もの枯れたサクラの処分も大変な作業になります。